ホラクラシー組織

ホラクラシーは、企業内の役職や階級による上下関係が存在せず責任の所在がフラットな構造です。現在欧米の一部の企業で採用され話題になっています。従来のヒエラルキーでは、企業内の役職や階級により責任が明確に割り振られており、経営におけるマネジメントや意思決定の権限も同様に与えられています。ホラクラシーでは構成員全てが対等な立場であり、意思決定やマネジメントはそれぞれのプロジェクト毎に組まれるチームに与えられます。

メリットはメンバーの管理を始めとしたマネジメントを行う必要が無いため、メンバーのストレス軽減や本業にかけられるリソースをより確保できることによる生産性の向上です。チームに責任が与えられることにより、メンバーの業務に対する意識が高まります。チーム内のコミュニケーションが活発に。加えて多様な意見がもたらされるでしょう。またチーム単位で業務をこなせるので柔軟な組織構成が可能です。

デメリットはチームの管理が難しいことです。メンバーの管理を行わないため、業務状況を詳しく把握できません。また各メンバーに情報閲覧できる権限が等しく与えられるので、情報漏洩のリスクも伴います。社内の風土を理解したうえで慎重な導入を検討すべきです。
同じくメンバー個々の自由度が高いティールとの大きな違いは、マネジメントの所在がチームにあることです。ティールはマネジメントするという概念が無く、集団を1つの生命と捉えてメンバー1人1人が自発的に行動するという形態だからです。

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